お勤めしていたころは、専業主婦に憧れていたのにいつの間にか日常になってくると、お仕事に出てないと社会から置いていかれるような気がして時々不安になりますって方いませんか。
社会から置いていかれるって気持ちお勤めしていた時には全く考えもしなかったし分からなかったけど~人付き合いも少なく家で過ごす主婦は情報もすくなく毎日おなじような生活パターン。だから主婦でも時々外で働きたくなるのです。そして頑張った対価としてお給料を頂く喜びがたまに欲しいな~というのが本音の話。
主婦にとって単発でのお仕事やスキマ時間に働けるなど、好都合。過去に10年以上の事務経験があっても、ブランクが長く空いていること、事務職でエクセル、ワード使っていたけどその資格がない。長くブランクがあることで自信なくし、悲しいかな今はどれだけ自分の長く勤めた事務職そんなも自分の中の過去の栄光でしかありません(-_-;)
そんな話を友人にすると、スキマ時間にできる介護の資格とるのおすすめだよ~ってだいぶ前から聞いてましたが、その時はまったく介護のお仕事に興味がなくって。
単発のお仕事でも未経験でもできる軽作業のお仕事に働きにでたこともあります。その仕事内容は、商品を箱につめるといった単純作業。すぐにでも稼ぎたいと思っていた私にはちょうどいいと思っていたのですが、単調すぎてお仕事は正直、達成感とかやりがいを感じることがありませんでした。
単発できるお仕事も種類は多くありますが、その中でも自分がやってみたいというのは数知れず。そんなときになんとなく気になる介護職の募集。だけど介護って身体介助をイメージ。でも中には生活援助といってお手伝いが必要な方の普段の生活のサポートをするというものもあるんです。食事、洗濯、お買い物、お散歩など普段主婦がこなしていることです。資格がなしでももちろん働けるのですが、資格があればほんの少し時給もあがります。少なからず資格をとった自身がつきそう。まったく興味のなかった分野ですが、自分のできそうな身近なことで少しでもいつか働きたいと思ったときの心がまえができればいいかなと…そんな普段の生活の中でふと「介護資格」を取りたいなになったのです。
介護職に関係する資格は数多くありますが、まず最初に取得するのが介護職初任者研修になります。
介護職員初任者研修はこんな資格です。
- 国籍関係なく16歳以上の方が受けられます
- 介護職に就きたい方が一番最初に取得する資格(2013年以前はヘルパー2級と言われていた)
- 介護業務に必要な基本的となる知識(講義)と技術(演習)を130時間かけて学びます (修了試験あり)
学歴とか関係なくうけることができ、実際受講する方の年齢層も幅広いので何か資格をとりたいなって迷っている方。この初任者研修は、介護職に携わる方だけでなく、身近に介護が必要な方がいる時にもおすすめです。取得するためには、座学と実技があるため実際にスクールに通うことが必要です。短期プログラムを実施しているスクールは約1か月(週3ペース)。お仕事なさっている方などは週1のスクールで約3か月程で取得できます。
気になる研修内容。私が通っていたスクール(全15回)はこんな感じです。
初回~5日目講義(担当講師によっても授業の雰囲気が変わりますが、1日中講義なので疲れます)
6日目~は講義+実技演習(グループに分かれ、介助の仕方を実際に練習するのであっという間に時間が過ぎていきました)
最終13回目~15回目 (全授業の振り返り、実技テストと最終日に修了試験)
受講者の年齢は19歳~50歳後半の方まで、40代の私は真ん中くらいの年齢層でした。この歳になってのスクールに通ってほかの方たちと学ぶというのは、とても新鮮。授業はロールプレイングなど状況を想定して研修することも多いです。そんな中、年齢層も幅広い中で協力して学ぶことが笑いありで楽しくとても刺激的でした。
私は短期集中で1か月ほどで取得でき、振り返ってみるとあっというまの130時間。通っていたスクールは予定日に参加できなかった場合、他の日に振り替え参加ができるなど融通の利くこともあったので特に不安を抱えることなく卒業できました。時々週一クラスから振替で参加している方にお話聞くと、実技の手順が曖昧になるので、同じクラスの方と情報共有し、毎回教えあって思い出しながらなので短期で受ける方が忘れずに進められるからいいねと話してました。
その他5回課題提出(宿題)がありました。テキストをみながら答えられる内容なので余裕でした。気になる実技試験と最終日の修了試験。実技に関しては、一人ずつチェックされるので少々緊張。間違っている部分は生徒同士教えあいながらクリア。最終の修了試験は、記述しきではなく選択式マークシートになるので、ちゃんと授業を受けていれば答えられます。130時間の講習内容は同じでも、スクールによって、課題や試験の方法は違うようです。
実際スクールに通ってみて
「あなたは90歳です。どんな生活をおくっていますか?どんな人になっていたいですか?」
講師から最初に出てきた質問です。ドキドキの初日。受講しているみんなの反応もポカーンとした様子でも、一瞬でもこの言葉にみんなが少なからず響くものはあったはず。
「えーこんなの考えたことない…」
自分の描く理想像。自分の描く90歳は恥ずかしながらも、その年齢を重ね上げたなりの品格があって、ゆっくり穏やかに自分の力で明るく生活していたい。そして旦那も元気で仲良く一緒に過ごしていたいなって思いました。
「ペットと一緒にくらしていたい。」
「元気にいたいけど介護が必要になってるかも」
「孫もひ孫もいるかも」
「趣味を続けていたい」
などありましたが、その中で共通しているのが、自立して生きていたいでした。そこから始まった授業でしたが、そこからは「自立」ってなに?「自分らしく」ってなに?という普段考えもしなかったことを考えさせられるものでした。人は誰しも老いていきます。今不自由なく動ける体が思うようにいかなくなったときに必要な介護の自立とは、人の力を借りながら自分らしく生きることだそうです。
自分らしくあるって見た目の容姿(髪型、服装)から生活リズム(習慣、考え方、趣味、嗜好)まですべてが自分で決めて行っていること。だから本人ができないことを誰かがすべてやってあげることが介護ではないのです。できることは最低限自分で行う。そうすることでその人のできる能力『生きる力』を伸ばしていけるということを学べたのはとても有意義なものでした。
普段考えもしなかった介護を必要とする人の気持ちがほんの少しだけ分かったような、老いていくというのがどういうことかを学べた研修でした。介護職員としての働き方はいろいろ。経験豊富な講師人から聞く体験談もさまざま。実際学んだこと通りにはうまくいかない話も多いそう。ただ介護職に携わることでしか分からないこともあり奥が深~い!!
あくまで介護職に就くための最低限知っておきたいことの内容でしたが、得られたものは大きいです。
資格をとろうと思ってスクールに通ったことで、ほんの1か月ですがとても充実していました。大人になって勉強するって新鮮で楽しいです。
きっかけはなんでもいいと思います。興味あることには常にアンテナを張っていて、そこから見えてくる景色楽しんでいきませんか?
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